いつもブログをご覧いただき、本当にありがとうございます。
本日は少しお知らせと、ニュースの深掘りをさせてください。
5月9日、テレビ朝日の朝の情報番組「グッド!モーニング」(福岡ではKBC九州朝日放送さんで放送されていますね)からZOOM取材のご依頼をいただき、番組内で少しだけ解説をさせていただきました!
土曜日ではありますが、朝の慌ただしいお時間帯でしたが、ご覧いただいた皆様、ありがとうございます。
テレビの画面越しでは少し緊張した顔をしておりましたが(笑)、限られた放送時間の中ではどうしてもお伝えしきれなかった部分も含めて、本日はこのブログで「不動産鑑定士の視点」から、少しやさしくお話ししてみたいと思います。
「グッド!モーニング」で解説した、60年の時を経て出された「決断」
番組のニュース画面でも「決断」という力強い言葉が映し出されていましたが、世田谷区で60年もの間未開通となっていた「恵泉通り」の立ち退き合意は、本当に歴史的な出来事でした。
1966年の事業着手から約60年。残りの約20メートルの区間がどうしても取得できず、看板にあるように「行き止まり」の状態が続いていました。実は、土地収用法に基づく「裁決」はすでに下りており、行政代執行という強制的な手段をとることもできる状態でした。しかし、世田谷区は可能な限り「話し合い」による円満な解決を模索し続けてこられました。
その行政の慎重で粘り強い姿勢と、最終的にご自身の費用で土地を更地にして引き渡すという地権者様の大きな「決断」。その両方に、私は同じ不動産に関わる人間として、心からの敬意を表したいと思います。
「街路条件」の改善が、街の価値を劇的に変える
番組内のインタビューで、私は「『街路条件』が改善されることによって…」という少し専門的な言葉を使わせていただきました。
私たち不動産鑑定士が土地の価値を評価する際、「その土地がどんな道路に接しているか」はとても大切なポイントになります。これまで長年「行き止まり」だった道が綺麗に全通し、人や車がスムーズに行き来できるようになることで、その道路周辺の土地が持っている本来のポテンシャルがパッと引き出されるんですね。
土地の使い勝手が格段に良くなり、建物の建て替えなども進みやすくなります。結果として、地域全体の資産価値が底上げされる。これは、不動産という観点から見たときに、街にとって非常に大きなプラスの変化なのです。

利便性だけではない「さらなる恩恵」とは?
そして、番組のテロップでも大きく取り上げていただいたのが、道が通ることによる「利便性以外のさらなる恩恵」についてです。
道が繋がるということは、単に「近道ができる」「車が通りやすくなる」というだけではありません。
これからの街の未来によりそって
2028年春の開通に向けて、これからいよいよ更地化や整備工事が進んでいきます。長い間、不便な思いを抱えながらもこの道を待ち望んでこられた地域の皆様にとって、この合意がどれほどホッと胸をなでおろす出来事だったことでしょう。
私たち「よりそい不動産鑑定」の社名の由来でありモットーは、その名の通り「よりそう」ことです。
不動産の問題は、単なる土地や建物の形をしたものではなく、そこに住む「人」の人生や想いと深く結びついています。今回の世田谷区のケースも、法律やお金の話だけでは語り尽くせない、関わる方々の長年の想いがようやくひとつの形になったのだと感じて、一人の人間として胸が熱くなりました。
これからも、不動産鑑定士としての知見を活かしながら、皆様の身近な問題によりそい、少しでも分かりやすくお役に立てる情報を発信してまいります。
不動産のこと、相続のこと、資産運用のことなど、何かお悩みやご不安があれば、いつでもお気軽に福岡の「よりそい不動産鑑定」までご相談くださいね。
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
不動産鑑定士 扇 幸一郎