令和7年度地価公示の概要について(福岡県)
3月19日に令和7年1月1日時点の地価公示が国土交通省より発表されました。
福岡県は地価の伸び率が住宅エリアで全国3位、商業エリアで全国6位という結果になりました。

全国的な傾向:
- 全国平均では、全用途平均・住宅地・商業地のいずれも4年連続で上昇し、上昇幅が拡大しました。
- 三大都市圏平均では、全用途平均・住宅地・商業地のいずれも4年連続で上昇し、上昇幅が拡大しました。
- 地方圏でも、全用途平均・住宅地・商業地のいずれも4年連続で上昇しました。
- 地方四市(札幌市・仙台市・広島市・福岡市)では上昇幅がやや縮小しましたが、その他の地域では概ね拡大傾向が継続しています。
- 全国の地価は、景気が緩やかに回復している中、地域や用途により差があるものの、全体として上昇基調が続いています。
福岡県の地価が上がっていることで、「福岡の地価公示が気になる」という方から多数お問合せをいただきます。
「地価公示」とは、国土交通省が主体で土地の価格の推移を毎年発表しているもので、不動産鑑定士が鑑定評価を担当しております。
当社の代表も鑑定評価のお手伝いをしました。
「公示価格」とは国土交通省が発表している土地の価格のことです。
では、令和7年度の福岡県における地価公示について詳しくみてみましょう。
福岡県内にある全51市町の中で、標準地とよばれる鑑定評価の対象となる土地が918地点ありました。
この918地点のうち昨年に継続して調査を行った地点が916地点あり、
そのうち786地点で地価が上昇(⤴)、53地点で地価が横ばい(➡️)、77地点で地価が下落(⤵)という結果になりました。
全体の平均を前年と比較すると、5.7%→5.5%になり、令和6年より上昇率は縮小しました。
福岡県内で土地の値段が1番高い地点と地価の伸び率が1番高い地点(対前年平均変動率)がどこか気になりますよね。
【土地の値段が1番高い地点:住宅地 】
福岡市中央区大濠1-13-26 1,310,000(円/㎡) +14.9%

【土地の値段が1番高い地点:商業地 】
福岡市中央区天神1丁目96番1外 12,100,000(円/㎡) +2.5%

【地価の伸び率が1番高い地点:住宅地 】
福岡市東区箱崎6-11-1 +19.3% 365,000(円/㎡)

【地価の伸び率が1番高い地点:商業地 】
福岡市博多区箱崎3-13-15 +21.1% 470,000(円/㎡)

福岡県内の住宅地で地価の伸び率上位5はこちら↓

福岡県内の商業地で地価の伸び率上位5はこちら↓

地図を見てみると、住宅地は「地下鉄沿線」、商業地は「鉄道沿線」に集中しています。
これは、新駅開業の効果、「天神ビッグバン」、「博多コネクティッド」等の大規模なプロジェクトが福岡の不動産需要に影響したとみられます。
令和7年度地価公示の詳しい情報については、弊社が発行しているニュースレター「Bamboo node Vol.13」にまとめています。
福岡県内の市区町別の対前年平均変動率表もご確認いただけますので、ニュースレターをご希望の方は、お電話やメールでお問い合わせくださいませ。
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不動産鑑定 士 扇 幸一郎